更新履歴

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【  2014年12月  】 

第十一章(3)

第十一章

2014.12.31 (Wed)

 しかし直前で狙いがそれ、ダレッツォの穂先はユディウスの兜の前立を削り、するどい金属音を響かせた。 ユディウスのほうは槍が折れ、相手の盾に突き刺さっていた。うまくゆけば落馬させられるはずであったが、耳元で力いっぱい鐘を鳴らされたような按配では、狙いどおりにはゆかぬ。 それでもダレッツォの槍はその手をすっぽ抜け、宙に飛んでいった。 ユディウスはがんがん痛む頭と頸をかかえ、三度間合いをとる。こめかみを...

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どさくさにまぎれて第十一章

INFORMATION

2014.12.30 (Tue)

 …ああ、やっぱり2014年中に殺し合い第十章が終わらなかったよ~ ということで、事後報告になりますが章を分割し、第十一章〔承前〕をスタートさせました。 年末年始も引き続きupしていきますが、第十二章が間に合わないので、その後しばらくwebにはupできない見込みです (といっても昨日風呂に入っているうちにつなぎを思いついたので、また半年以上ほったらかし、ということにはならないと思いますが・(笑) 気付いたら相...

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第十一章(2)

第十一章

2014.12.28 (Sun)

 いまや明確に敵同士となった主従はふたたび軍馬に跨り、闘技場の両端へ距離をとった。囲いの外には両者の立会人が待機しており、ユディウスのほうはサイアスがその役をつとめていた。「槍については技巧を衒わぬことです。仕損じたとなれば、攻撃を続けず間合いをとること。また組み打ちは避けることです。伯は戦場で相手の心臓と睾丸をそれぞれ潰したことがある」 殺し合う前に耳にするには実にぞっとしない話であったが、ユデ...

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第十一章(1)

第十一章

2014.12.27 (Sat)

Ⅰ. 神官長/裁判官が決裂を告げ、原告/被告は東西に分かれ歩み去った。 この決闘のきっかけをつくった張本人、メッサリナも、神殿からの召し出しによりその様子を目にしていた。それも桟敷席などではなく、乗ってきた馬車のそばで。 馬車こそ大公の寵姫にふさわしい豪華なものであったが、彼女も質素な白のドレスを身につけ、装飾品といえば真珠の耳飾りひとつだけという、きわめて地味な装いである。さらにそのかたわらには...

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第十章(20)

第十章

2014.12.23 (Tue)

 神官長は敵対するふたりを向かい合わせ、おごそかに問う。「そなたらは俗世にあっては主君とその騎士、互いに保護と奉仕の義務を負っておる。なにゆえそなたらが、己が領分を棄〔す〕て、相争わねばならぬのか。これは神の理〔ことわり〕にも反する事柄〔ことがら〕。両者の申し立ては承知しておる。したが、ときに己があやまちを認め退〔ひ〕く勇気を持つ者をも、真の勇者とヴォルトはお認めになられる――その勇気のある者は? ...

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