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雑記

見ず知らずの同志に

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 ある日、小説家になろうで、ファンタジー・国家/民族・戦記で検索をかけたときのこと。

 数章続いたあとに、執筆断念のお知らせが載っている作品に出逢いました。

 理由は、構想なしに書き始めたため行き詰まり、これ以上続けることができなくなったからとのこと…。
 でも、ここまで読んでくれた方に申し訳ないので、作品は残す。
 一方で、更新はしないというお知らせもすることにした旨が書かれていました。

 「小説家になろう」では、連載作品において一定期間更新がされないと、自動的に、“この作品は完結しない可能性が高い”と表示されます。
 兄弟(姉妹?)エロノベルサイトでこの表示を一体何度見てきたことか(笑)。
 思わせぶりなシチュエーションで始めておいて肝心な××シーンまでいかない間に終わっている話がいくつあることやら…

 ――と、それはさておき。

 何の通知もなく放置される作品が多い中、自分と読者双方にけじめをつけることのできるこの作者はすてきな人だ!
 と思いました。
 そして、この人と友達になりたい!と思いました。
 ファンタジーで国家で戦記をやる、というはっきりいって無茶な創作に取り組んでいることも、似た者同士の魂を刺激されたのでしょうが(笑)。

 でも、どうやってその人と連絡をとればいいのかわかりませんでした。 

 もう更新はされないのですから、その人が「小説家になろう」を見る機会はおそらくないでしょう。
 ブログで、コメントが書き込まれた際に通知設定をしているなら、書き込めばメッセージが届くかもしれません。
 ブログなら、私は間違いなく書き込んでいたと思います。

「戦記ものを構想なく書き始め、続けていくのはたしかに大変ですよね。でも、行き詰まったら立ち止まって、もう一度ゆっくり考え直せばいいんです。ふたたび書き始めたときに、これまで書いてきたことをまるごと削らなければならなかったり、ときには全く違う方向に進んでいくことになるかもしれませんが、そのまま永遠に留まっているよりはずっといいはずです」と。

 タイトルさえ決まっていませんが、この話も、そうしてふたたび書き始められたものです。
 最初は構想なく書き始め、10年間立ち止まり、そして出航した港と目的地の島しか描かれていない、ほとんど白紙の海図を手に、芦ノ湖しか航行したことのない遊覧船の船長が突然太平洋横断に出るような無謀さで再出発をしたものです。
 まあ途中にハワイがあることくらいはわかっているのですが…。

 私は細々とでも、書き続けるつもりです。
 たとえここにupされなくても、一週間かかって一行しか進まなかったとしても、そして途中で太平洋の荒波に沈もうとも(笑)、書き続けられる限り書いていくつもりです。だから気長に待っていてもらえると嬉しい、というのは言い訳で(笑)
 でなかったら、10年間忘れられなかったのはなぜだ、ということになるからです。
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~ Comment ~

こんにちはー

先日はリンクをありがとございました。こちらからもリンクさせて頂きました^^

何度かお話を読もうとウロウロしていたのですけれど、頭がみつけられず、ココダ!と思って読んでいたのが実は1章の途中だと気付きました(笑)
改めて最初から読ませていただきます^^;

お話を紡ぐ、という作業はどんなに長い中断があっても、作者がその世界と向かい合えばいつでもそこから再開できることですし、そのときのベストを尽くせます。私も年単位で空くことしばしばです^^;

なので
「そのまま永遠に留まっているよりはずっといい」というお言葉がとても素敵だと思いましたv ゆえにどの記事のコメントでご報告しようかと迷って、こちらにご挨拶を~。
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