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第十一章

第十一章(6)

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 ユディウスはダレッツォの胸の上に馬乗りになり、渾身の力を込めて押さえつけた。面頬を押し上げようとするのに腕をふり回し抵抗するのを膝頭で封じ込み、殴りつける勢いで格子部を跳ね上げる。
 目が合った。
 汗にまみれ、充血し、大きく見開かれた灰色の瞳。
 食いしばった歯のあいだから、手負いの獣のようなうなり声が漏れる。
「撤回しろ! 撤回しろ!」沈黙を破り、誰かが叫ぶ。唯一許された叫びだ。
 ダレッツォの立会人か、神官長か。殺される前に恥を忍んで罪を認めれば、命だけは――……だが、舌を抜かれたかのように、ダレッツォはひと言も発しない。
 それはユディウスとて同じであった。もはや、憎まれ口を叩く余裕も、相手をいたぶる力も、残されてはいない。
 言うことをきかぬ右手で左腰をさぐり、短剣を抜く。
 刃の冷たく残酷なきらめきを目にし、ダレッツォが激しく頭を左右にふる。
 本来なら顎紐を解いて兜を脱がせ、首を掻き切るべきなのだが、それを見越してか、ダレッツォの鎧の首元は高くつくられていた。
 となれば、とるべき手段はひとつ――ユディウスは面頬を左手で鷲掴みにすると、ダレッツォの左目に深々と短剣を突き刺した。
 人間のものとは思えぬ絶叫が、決闘場の空気を切り裂き、半里四方に響き渡った。
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