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第十二章

第十二章(7)

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 剣と貴重品を帳場にあずけ、薄暗い脱衣所で服を脱ぐと、ウルバインは汗と砂埃にまみれた体を湯に沈めた。
 細長い桶のような湯船はひとりには余る。真んなかには板が渡してあり、布をかけたその上には酒瓶と杯、木の実や干した果物が皿に盛ってある。隣でも近衛騎士のひとりが湯に入り、「痛ッ」と声をあげた。おおかた、打ち傷に湯がしみたのであろう。
 控えの番であったため、黒竜の上衣〔サーコート〕を脱いでしまえば、誰も彼らが皇帝とその直属であるなどと気付きはしない。せいぜいが、金はあるどこぞの田舎貴族のぼんぼんが、ものめずらしさに誘われて、従者を引き連れこの都に遊びに来たくらいにしか思われぬだろう。
 そのうちに、女将の手配した娘たちが姿を現わす。みな透けるようなうすものか、なかには飾り帯で胸の下を絞りあげただけという格好の者もいる。男たちが歓声をあげてさしまねくと、娘らはきゃあきゃあ言いながらそばに侍った。杯をとって飲ませる者、果物をつまみあげて男の口に運ぶ者もいれば、湯に飛び込み、男の裸の胸にしなだれかかる者……。
 湯殿の色騒ぎを尻目に、ウルバインは己の敵方〔あいかた〕をつれて二階へあがった。
「陛――殿があの石頭をつれてこないわけがわかったよ」主の背を片目で追いながら、近衛騎士のひとりが言った。戯れに興じる一方で、本来のつとめを完全に忘れてはいない。
「こんなところへ副団長が来てみろ、カチコチに固まっちまうだろうさ」
「固まるってどこがだ、全身か、それともあそこか?」ひとりがまぜっかえし、皆は湯桶を叩いて笑いさざめいた。
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